はいさい!サーフトリップです!
とつぜんですが、沖縄でサーフィンをするうえで一番重要なことはなんだと思われますか。
潮回りと満潮時刻です。
沖縄でのサーフィンはリーフによるブレイクのみで、潮が引くとサンゴによるリーフが出てきてしまい、サーフィンができなくなるのです。準備万端で海へ繰り出す日程を決めてもサーフィンするのに良い潮回りを逃してしまっては意味がありません。今回はその潮回りと満潮時刻について詳しく解説いたします。
目次
沖縄サーフィンにとって重要な潮回りとは?
潮回りを簡単に説明すると、15日間を周期とする潮の満ち引きのことをいいます。サーフィンをする際、この潮回りを大まかに大潮、中潮、小潮の3つにわけて海の状態を確認しています。下記で簡単に解説していきます。
大潮(おおしお)
もっとも潮の干満の差の大きいことで、満月と新月の1~2日後に起こります。潮が一番多く、満ちて来るのも潮が引きはじめるのも早くなります。満潮時間は朝一または夕方になることが多く、タイミングが合えば2ラウンドできる日もあります。ウネリが大きくても潮が多いためサーフ可能ですが、ウネリが弱いと波が割れにくかったりして岸よりのブレイクになることもあります。
中潮(なかしお)
満潮と干潮との差が中ぐらいの潮のことです。大潮と小潮との間の潮で大潮程ではないですが、潮の満ち引きが早い潮回りになります。満潮時間が午前中のため、朝一からお昼前後までサーフィンができる日もあります。大潮の時と同じように、ウネリが弱いと波が割れにくかったり、インサイドブレイクになることもあります。
小潮(こしお)
潮の干満の差が最も小さいことで、上弦または下弦の月のころに起こります。潮位の差が少ないので場合によっては一日中サーフィンができる場合もありますが、基本的に満潮時でも非常に潮が浅いことが多いので、怪我やクラッシュには十分に気をつけたい潮回りです。満潮時間はお昼過ぎの事が多いです。潮が少なく浅いためウネリが大きくなるとクローズすることもあります。
沖縄サーフィンにとって満潮時間が重要な理由
島の周りと水底が固いサンゴ礁や岩で覆われた南国特有の「リーフ(環礁)」という自然の防波堤で囲まれている沖縄は、サーフィンのできる時間帯は、満潮を挟んでの前後6時間のみです。これまで述べてきたように干潮時にはリーフが剥き出しになってしまうのでサーフィンができなくなってしまうのです。自分が行く海の潮の時間をしっかりと意識して、潮が動く時間帯にサーフィンするようにスケジュール調整を行ってください。
潮見表(タイドテーブル)のみかた
いいコンディションの時間帯を選んでサーフィンするためには、潮見表(潮汐表やタイドグラフなどともいう)を見て潮の満ち引きを把握しておくことがとても重要になります。潮見表はインターネット上のWebサイトなどで見ることができます。http://tide736.net/ryukyu/
さらにこの潮汐の現象が天体の動きによって起こる仕組みだということを理解してみると、サーフィンというスポーツのスケールの大きさを感じることができます。海をわざわざ見に行かなくても、月を見れば潮がわかるのです。
月と潮の満ち引きの関係
地球上での干潮や満潮といった潮の満ち引きは主に月の引力が原因で起こります。
月と地球は共通の重心のまわりを周期27日でお互いに公転をしています。地球に及ぼされる月の引力は、地球との共通重心のまわりを公転する地球にはたらく遠心力と地球の中心でちょうど釣り合っています。月の引力は月に面した地球表面で最大となり、その裏側の表面で最小になります。そのため月のほぼ真下にあたる海面では、海水が月の引力に引き付けられ、盛り上がります。反対側の海面では、地球の公転の遠心力が月の引力より大きくなるので、海水を月から離れる方向に押しやります。こうして海水が集まった場所で「満潮」となるのです。いっぽう、その中間の海面では海水が減ってしまうので干潮となります。こうした潮の満ち引きは、地球の自転によって1つの場所で1日に2回起こります。
太陽の引力との関係
月の引力の影響が大きい潮の満ち引きですが、太陽の引力も影響しています。新月や満月のころになると、太陽と月と地球は一直線上に並ぶため、月と太陽の力が合わさり潮の満ち引きが大きくなります。これを「大潮」といいます。逆に半月のころになると、太陽と月は地球に対して直角になるため、おたがいの力を打ち消し合い、潮の満ち引きも弱くなります。これを「小潮」といいます。このように潮の満ち引きは、月と太陽の位置によって変化するのです。実際には、海水が動くのに時間がかかったり地形の影響を受けたりするので、潮の満ち引きが起きるタイミングは月と太陽がある位置にくるタイミングから少しずれます。
おわりに
沖縄でのサーフィンは潮回りで決まります。どの潮回りがいいか?こればかりは「タイミング次第」としかいえませんが、タイドグラフなどでうねりが大きく入る予報の時で大潮または中潮回りの時は特に期待ができます。沖縄のサーフィン旅行をお考えの方は、以上の事をふまえて日程を調整するといいのではないでしょうか?